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2022年02月20日

ポンペイ遺跡を訪ねて

こんにちは。

グロースアーキテクト、代表の近藤です。

これからこちらのブログにて住宅会社の方たちのお役に立つことを随時お伝えしていければと考えています。よろしくお願いします。

 

突然ですが、私は以前イタリアのポンペイという街を訪れたことがあります。ナポリの近くにある街で、ポンペイ遺跡としてユネスコの世界遺産に登録されています。

 

大昔の火山の噴火で街ごと消えてしまった地なのですが、今は観光地にもなっています。噴火が起こる前のポンペイにはローマ市民、帰化した外国人、奴隷の身分から解放されて職人や商人になった人々が集まり、豊かな社会を築いていたそうです。

 

確かに、2000年ほど前とは思えないほどの都市文化がそこに存在していた跡が垣間見られました。ファストフードのような軽食を出す店や地元の人がランチを楽しめる飲食店の跡もあったり、料理を入れる素焼きの器が並んだカウンターの跡もあったりしました。

交通面もしっかり整備されていて、人が通る道の他に馬車が通る専用の道もありました。

 

大昔とは思えないほどの都市文化と、その“開発力”に驚き、現代人に決して劣らない文化構築力を持っていたのだなと思いました。

 

そして、その保存状態の良さも注目されているのですが、私が訪れた時に周囲を見渡していると、不自然に崩れているところや建物の一部がないところなんかがありました。

 

「恐らく噴火の影響や、風化だろう」

と思っていたのですが、現地をよく知るガイドの人に聞いてみると、それは違いました。

 

「人によって破壊、略奪されたのがほとんど」

とのことでした。

 

私が最も印象に残っていることです。

優れたものや魅力的なもの、それを奪い合う人の心や行動特性、競争社会、足の引っ張り合いなど、対市場に対しても、社内に対しても総じてこのようなことがあります。

 

それは今も昔も変わらない、不変的な人の心理・感情なのかもしれません。