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2024年05月05日

適切な組織生成

こんにちは。近藤です。

様々なクライアントの状況を見ていると、会社として選択するブランド戦略の違いで、組織の作り方や人材育成が異なると感じます。

例えばマルチブランド戦略の場合、商品ラインナップを揃えているので、当然それを提案するのは「セールス」「営業」ということになります。

この戦略の場合、セールスの力量やマインド、提案する商品が魅力的かどうか、会社に評価と対価を公正に決める基準があるかどうか、ピラミッド型が強調された組織になっていないか、ハラスメントが起こっていないかなどがポイントになってくると思います。

マスターブランド戦略の場合、自社がブランディングされた状態なので、「セールス」「営業」としての立ち位置は薄くなり、より「接客」的関わり方の要素が強まります。

この戦略の場合、自社認知度を上げるための戦略や、ポジショニング、個々の力がそれぞれ特長的になりやすいので組織としての意思統一やコンセンサスが図りにくくなったり、社内外に浸透するまでにどうしても時間がかかってしまったりなどがあると思います。

ただマスターブランド戦略の場合、浸透してしまうとかなり展開はしやすくなります。ポジショニングが取れているので集客も安定しやすいですし、人材育成もしやすく、採用もしやすくなります。組織文化がセールスの文化でないのでピラミッド型のようにはなりにくく、フラットにはなりやすくなります。

マルチブランド戦略については比較的とっかかりやすい戦略です。組織作りや人材育成の仕組みが上手く回れば、良い展開はできます。後は商品にはライフサイクル理論があるので、随時イノベーションは図っていかなければいけません。これはマスターブランド戦略についても同様ですが。

自社の哲学に合った戦略を選択し、適切な組織生成をしていかなければならないと感じます。