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2022年05月31日

SNSマーケティング上の表記揺れについて

日本語は表記に揺れの多い言語です。

【りんご】という単語一つをとっても『①りんご』『②リンゴ』『③林檎』と、複数の表記があります。

上記では音が同じ単語に限定していますが、表記揺れの定義から同じ音を外すと、『④アップル』

という単語も、【りんご】の表記揺れに該当することになります。

また、【取り扱い】のように漢字とひらがなで構成された単語の場合、『①取り扱い』『②取扱い』

『③取扱』と送り仮名のつけ方に揺れが生じます。

その他、長音符号の有無(フィルターとフィルタ)、字体の違い(付属と附属)、漢数字と英数字の

違い(一年と1年)等がありますね。

 

このように日本語は表記揺れが多いですが、だからこそ表現性に優れ、文学等においては奥ゆかしい

情緒を表現することができるのでしょう。

しかしこの表記揺れ、SNSマーケティングにおいては少々厄介な存在なのです。

 

冒頭で例に上げたりんごの表記揺れ①〜④についてInstagramでハッシュタグ検索をしてみました。

ほぼ違う投稿が検索結果として表示されていますね。

この結果からアップルパイに関する投稿をしたときには、『④#アップル』は不適切です。

『④#アップル』では、Apple社製品についての投稿が多いからです。

 

次にこちらはYouTubeの検索結果です。

(ハッシュタグでは無く、キーワード検索をしました)

『①りんご』と『②リンゴ』では、あまり表示結果は変わりません。

YouTube内の検索のアルゴリズムが表記揺れを感知しているのかもしれませんね。

しかし『③林檎』では、歌手の椎名林檎さんについて、ついで林檎を含むアカウント名についての

情報が並びます。

『④アップル』に関しては、Instagram同様にapple社製品についての動画が多いです。

ですから、アップルパイについて動画投稿をする場合、『①りんご』『②リンゴ』という単語を

概要欄やハッシュタグに含めていくと良いのかなと考えます。

 

しかし私の感性ですと、

 ①優しい甘さのりんごパイ

 ②優しい甘さのリンゴパイ

 ③優しい甘さの林檎パイ

 ④優しい甘さのアップルパイ

とタイトルが並んでいるときに、『③優しい甘さの林檎パイ』が一番小洒落た印象を受けるのですが、

皆さんはどうでしょうか。

このように日本語は字面で雰囲気がガラリと変わるのです。

 

ですから、SNSマーケティング上の表記揺れは……

❶SNS内のアルゴリズムとして単語が適切であるかを考える

と同時に、

➋閲覧するユーザーの受ける印象を考えてキーワードを選定

することが重要となるのです。

投稿作りをする中で表記の気になる単語があった際には、まずは実際に検索をしてみることを

オススメします。

 

今回はSNSマーケティングにおける表記揺れについてお話しました。

また次回もよろしくお願いします。