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2025年11月29日

AI生成のリスクとデザイナーが守るべきこと

近年、AI技術が急速に普及し、デザイン業界でもAIが生成したイラストや写真を見かけることが増えてきました。
とても便利に思えるAI生成ですが、仕組みやリスクを理解しないまま使ってしまうと、
思わぬトラブルにつながる可能性があります。

 

デザインの場において特に注意が必要なのは、「意図せず著作権侵害をしてしまう」ことです。
AI画像生成は、プロンプトと呼ばれる指示文を入力して作成されますが、
たとえ自分が著作権侵害に該当するような言葉や画像を使っていなくても、
AIが出力したものが既存の作品に似てしまうことがあります。

 

もしそのことに気づかずに公開してしまうと、
通常の著作権侵害と同様に、刑事・民事の両方で責任を問われる可能性があり、
一度そういった違反をしてしまうとクライアント様からの信頼を失ってしまい、それを回復するには相当の時間を要します。

 

さらに、「AIが作ったものだから自由に使える」というわけではなく、
利用しているサービスごとに商用利用の可否などが明記された利用規約が存在します。

AIをデザインに取り入れる際には、こうしたルールを確認し遵守することが前提になります。

 

また、仕事の中で私が特に気をつけているのが、クライアント様の写真を無許可でAIに読み込ませないことです。
写真に写っている情報はクライアント様の大切な著作物であり、AIに学習されてしまった情報を取り除くことは極めて困難です。
「少し加工したい」という軽い気持ちでAIに読み込ませてしまうと、取り返しのつかないリスクを生む可能性があります。
クライアント様との信頼関係を守るためにも、必要な場合には必ず許可をいただくよう心がけています。

 

デザインの仕事には、他にも知っておかなければならないルールがたくさんあります。
見た目の美しさを整える以前に、こうした基本的な規則を正しく理解し、自分の制作物に責任を持つことが何より大切です。
クライアント様が安心して依頼できるクリエイターであり続けるために、これからも知識をアップデートしながら制作に向き合っていきたいと考えています。

 

木村